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【3】 アルルの市場で
 NHK-BS特集でもでてくるアルルの市へ行きました。水曜日です。

 地中海に近いので、アラブ人が多い。だからアラブの人のための品ものもならんでおり、いつまで冷やかしていても飽きない。品物を検分しているふりをして、仲間内ではなしているアラビア語に耳を傾ける。日本ではなかなか肉声のアラビア語の響きを味わえない。それから例のプロヴァンスプリントも、テーブルクロス、ベッドカバー、カーテン、衣類、とたくさんある。もちろん、花や食べ物も。
 ソーセージ屋さんの前に不思議なものがいっぱいならんでいて、皿の上に試食用の切れ端がのっている。買う気はなかったが、つまもうとしたら、オヤジは皿からこぼれたくずみたいのをくれる。  
   食べて立ち去ろうとしたら、「フランスでは、こういうとき、うまかったか、まずかったか答えるものだよ」と毒づく。ああ、こんなフランス語、わからん方がよかったのに、なぜかわかってしまった。
 「うん、うまかったよ」というよりほかない。やな奴だ。でも、旅のはじめにおおきなソーセージを買うのはまずい。それに「フランスでは」という語が気になる。やっぱり、外国人だとバレたか。ハ
 ソーセージにむかって、「これは、チーズかハムか」ときいたのが悪かったか。単に、ソーセージのフランス語が分からなかっただけなんだけど。ちなみに、チーズはフロマージュ、ハムはジャンボン、ソーセージはソシソンです。

 
これがその赤いプジョー106。アルルで借りてアンティーブで返しました。

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