「問処」 というような言葉が書いた窓口があるので、たぶんインフォメーションだろう、と思い「カシュガル行きのバスはいつ出るであるか」の意味を書いて出す。 「今夜の7時半だ」という。 「それじゃ、明日の朝は?」と聞くと、 「8時頃カシュガルに着く」と答えてくる。 「ちゃうんだって。今晩乗るんじゃない。明日の朝出るバスの発車時刻だよん」と書く。 「ああ、それなら9時半だ」と答え。 たかだかこれだけなのに、なんと疲れることだ。 筆談と言っても「几天」が「何時」、「去」が「行き」なのだから、素人おじさんには決して楽ではない。 も少しは中国語の予習をしてくるべきだったとは思うが、いざとならなければなかなか力が入らないのが悲しいかな人間の性(さが)とういものだ。
これで、 最大のタスクは完了 。 ホテルへむけてロバ車に乗ってみようか、と見回すと、こういう時に限ってうるさいロバ車がなかなかこない。 やっときた子供の車に乗って、地図を見せてホテルにむけ走らせる。 思った方向と逆だが、まあいいか。しかし、ムチを使ってのロバの操縦は大変そうで、この子はまだ初心者だ。操縦に失敗して、下車して引っ張っていくこともある。