モスクの前で
、一人の老人が弦楽器を弾きながら「語り歌い」をしている。人垣にはいって、撮影していると、もっと前へ来て撮れ、と一番前を薦めてくれる。全員の注目を浴びながら、すばらしいアングルで1曲15分ほど録音する。なにか、ストーリのある内容をインプロでやっている感じだ。ついにやってきた小泉文夫の世界だ。
*小泉文夫
今は亡き、芸大教授。特に中央アジアの民族音楽が研究対象だった。私の大学時代まで、FMで「世界の民族音楽」という番組を主宰していた。
エーテガル寺院の前で演奏する吟遊詩人。
インプロビゼーション(即興演奏)のように思えましたが・・・・ オープンリールで採録した小泉先生がこの手のひらに載るPCM録音マシンを見たら仰天したことでしょう。