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デジタルビデオと行くシルクロード
25、スバシ!スバシ!

意外や、 タクシーは博物館にむかう。多分、彼女と「業務連絡」だろう、と理解する。
彼女はいない。


運転手は 、なにやらしきりと話し掛けてくるがわからない。いま、なにか言ってくるのはろくな話しはないだろう。多分、「条件の見直し」にちがいない。

私は「美国語を話す女をだせ!」と書く。
彼は、「給******」と書いてくる。
わたしは、不明白(わからない)とだけ答える。「給」だから、どうせ何かリクエストしているのだろう。わたしはただ、スバシ! スバシ! を連呼して、手でゴーサインを送る。そして時計をさして「まだ3時じゃんか」という。 彼は、「しゃあないなあ」という表情でほぼ2時間のスバシ行きにでかけることに同意する。うまくいった。

写真1
クチャの郊外、用水路のまわりに並木ができ、農家が散在しています。

写真2
遠くの山は天山山脈へと続く。
 

この道も 、とにかく悪い。途中、1度、小さな出っ張りが越えられなくて降りて押した。

スバシは 、砂漠の外れの丘の上の無人の廃墟であった。

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