いきなり 、その青年が「自分の家に来ないか」という。ウイグル人の家にまねかれるなんて、とてもラッキー。でも、どこにあるの?すぐいくの? どうやって?
で、全員5人で赤い軽のタクシーででかけた。そこは、バザールの通りから南にちょっとはずれた旧市街であった。通りで下車して、50mほど小路をはいったところに、彼の家はあった。
意に反して、家族はどこかに出かけているようだった。 タクシーにのっていた男女はいつのまにか消失していた。
広い縁側風のところで 、前庭をみながら、お茶をいただく。 そのうち、どこからか買ってきた春雨のようなパン(パンの材料が太目のスパゲッティーのようにとぐろを巻いて山盛りりにしてある。)焼いたマトンを出してもらう。それに、どんぶりにいれたお茶。 そのうち、まだ20代とおぼしき姉さんが赤ちゃんを抱いてやってくる。 彼女も好奇心が強く、10分以上地球を読んでいる。
わたしは 、ある限りの携帯食を出して応えるが、限りがある。 赤ちゃんがカロリーメートを1本食べそうになるのであわれてて、制止した。赤ちゃんに1本は危険だ。
2人の行動から、どうやら恋人どうしらいことがわかった。 2人で熱心にわたしの手帳に住所を書いてくれた。 写真を送るときは、このウイグル文字をスキャナーで取り込んで、封筒にプリントしよう。
さて 、8時になったので、おいとましましょう。 表通りでさようなら、をいいながら、わたしはまたすばらしい出会いをした、とバザールの方に歩いていった。ちょうど太陽が落ちる時間であった。