で 、話しは「夕食はまだ?」「何料理がいい?」「四川料理はきらい?」となって、駅前のレストランで四川料理を食べることになった。 えっ? 仕事中に客と食事をするの? という感じだけど、若くて好奇心あふれる女性だし、まあ、おごってもいいか、と歩き出す。でも、さっきの英語を話す人は来ないの? ちょっと、心許ないなあ、という感じもする。
駅前には「なんとか大楼」とかいうビルもあり、「あんな中の高級レストランだと高くつくなあ」と若干心配もしてくる。
しかし 、このレストラン、どうやって食材をもってくるのかという心配もあるが、とにかくおいしい。特にスープが珍味だ。ビールも頼む。 もし同じ物をいい雰囲気の日本の中華料理店で食べるとどれだけかかるだろうか。 彼女らとカタコト英語で話す訳だが、Eat much! をくりかえして、わたしにすすめる。この hospitality にはうれしくなる。
100元はするかな 、と覚悟してたら、72元。伝票を吟味した彼女らは、それを70元に修正させた。3人で楽しく食べて、たったの1000円だ。
ここで別れて (というのは、彼女らは勤務中)、わたしは夕暮れの駅前で時間を潰す。暑いが、乾燥して、心地好い夕涼み、という感じだ。 21時半ころ駅舎に戻り、2階の待合室に。ここの線路は高い所にあり、ホームは2階からアクセスすることになる。大きな待合室には人が大勢いる。
じきに 彼女らがよってきて、「どこいっていたの、探していたのよ」とうれしいことをいってくれる。そして「こちらへ来なさい」と、1等待ち合いコーナーのような所へ案内する。VIP待遇だ。 しばし待つうちに改札が始まる。彼女らの一人は改札にまわり、一人は私にアテンドして、車両に連れていってくれる。
非常に 快適な部屋で 、魔法瓶が置いてある。結局、トルファンまで1人占めすることになる。
冷房のない車両はとにかく暑いが、窓がとてもきつくて開けにくい。はじめは、釘が打ってあるのかと思った。しかも2重だ。 そして、車掌は「夜は閉めなさい」という。この暑いのに、とおもうが砂の侵入を防ぐためかもしれない。閉めてあっても、朝には結構砂っぽくなっていた。
そう 、洗面所では、お湯と水がでる。うれしくなって、顔や腕を洗うが、明朝には出なくなっていた。次はどこで給水されるのだろうか。