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シルクロードの 特徴的な地形について 。
砂漠の中には人が住んでいないし、砂でうまるし、「宿場」をつくろうにも水が無いからだめである。シルクロードには一定間隔での宿場は必需品であるから。 |
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天山山脈が まさに砂漠に遷移する部分をずっと走るのだから、結構景色は面白い。右手に始まるタクラマカンは、まさに「人は入ることが出来ない海」という表現がぴったりだ。
さて、いまはからからでも、かならず川原のように洪水の痕跡がある。なにかの理由で雨が降ると、そして大抵それは大雨になるわけだが、まったく木のない山から一気に流れ出てきて、砂漠に土砂を流し出すのだろう。 |
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井上靖 の小説にあったが、砂漠が突然川になる、というやつである。砂漠は平らにみえてもわずかに傾斜しているから、すこしでも低い所に向かって、幅広い流れができる。
目撃したわけではないが、地形を見れば、強い流れで侵食された様子が一目で理解出来る。
事実、トルファンの駅と市街の間の道路は10キロ以上の区間、えぐられていた。川があふれた、というより一帯が川になった、という感じである。あまりにも被害区間が長いので、復旧に手がつけられない、という様子だった。 |
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砂漠が川になったとき に(砂漠に川が出来たときに、ではない)すこしでも道路への被害を食い止めるために、ずっと人工の土手が作られていた。始めはその目的が分からなかったが、高い方からの流れが等間隔でつくった橋をくぐって道路の向こう側に行くように(つまり道路を洗わないように)誘導するわけだ。 |
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クチャ川が 天山山脈をぬけて砂漠に解放される部分の写真を見ると、侵食された膨大な料の土砂が扇状地に運び出されているのがわかる。その結果、広大な「河原地帯」が形成されている。 |
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