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デジタルビデオと行くシルクロード
33、高昌故城

高昌故城へは タクシーで行く。

その前に 古墳も。前のポプラ並木の水路は、とうとうの濁り水が流れている。天山山脈に近いので、まだ結構冷たい。
そこで子供達が水遊びをしている。また、いきいきしたシーンが撮れた。

 
トルファン郊外のオアシスで用水で水遊びをする子供たち。泥水です。

写真1
遺跡は広いのでロバ馬車で案内してもらうのがベストですね。
  入り口で ロバ車がスタンバイしていて、30元だから乗れ、と日本語でうるさい。1.5キロはあるから遠いぞ、というがどこまでが1.5キロなのかわからない。
でも、とにかく広い遺跡なので乗ることにする。観光客はほかに無い。
ロバに「がんばって!」と日本語で合図する。 「運転手」のおじさんのほかにお兄さんが便乗してきて、すぐに商売を始める。日本語でいろんなものを売りつけるのだ。おいおい、買い物のために乗ったのではないよ、まわりを見なくっちゃ。
運転はロバにまかせて、おじさんも後ろを向いて売り込んでくる。
たしかに、ロバは2眼のセンサーをもった自動運転マシンだ。
だが、すぐに速度が落ちるのは、意志のある動物である。おじさんは「とぅりゃー」と掛け声をかける。
このかけ声はどこでもおなじ。わたしも真似して「とぅりゃー」と言うと、ちゃんと加速するではないか! うれしくなってくる。これは、音声認識だぞ。

極めつけは 、両替の強制だ。1000円を150元で買ってくれないか、という。どうしてか、1000円札をたくさん持っている。わたしは先読みして必要分の元しかつくってないので、断る。
ところが、気の毒によほど困っているとみえて、100元でいいから、と譲歩してくる。これでは私の大儲けだ。ロバ代が浮く。というわけで、1000円札を1枚だけ、100元で買ってあげた。

この人たちは 、慣れない旅行者相手のあくどい商売人だって? とんでもない。とても純朴で、こうやって旅人とお互いに掛け合いを楽しんでいる、そういうあっけらかんの関係なのです。1000円札を抱え込んだりして困っているなんて、同情すらしたくなる。

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