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デジタルビデオと行くシルクロード
37、意外な再会
きょとんとしていると 、青年は「Korla Station 」という。ああ、コルラ駅で会った、英語を話す青年だ。彼は、駅の職員ではなかったのだ。
でも、私は窓際の席で、満席状態なのでそれ以上は話せない。

ただひたすら 荒れ地の上を飛ぶのだが、大地がいかに侵食されていくか、人間の力がいかに子細なものでしかありえないが、目の当たりにすることができ、飽きさせない。 地表に緑が見えるようになるとすぐに北京に着陸だ。

さて 、ターンテーブルに荷物が出てこない。しかし、まわりには私と同じく荷物を待つ仲間が5、6人はいる。これは「積載もれ」だとかではないはずなので、ま、そのまま待とう。
と、見るとさきほどの青年も待っている。ここではじめて本格的な会話ができる。

<私> 新彊へは仕事で?
<私> どういう関係の仕事?
<彼> コンピュ−タ
<私> えっ、更に詳しく言うと?
<彼> ソニーの光ジュークボックスをつかって油田や銀行にソリューションを提供している。(こんなところでsolutionという言葉を聞こうとは思っていなかった!)
<私> ソニーの光ジュークボックス? こんなでかくって、がちゃこんがちゃこんやるやつ?
<私> 私は光ディスクの仕事が長かったのよ。
<私> このメイルアドレスにメイルください、と名刺を渡す。

やっとE mailの世界に戻った。でも、http:// の世界にはまだまだだ。


もう 西単までのバスは、慣れた物だ。
客が半分以下の状態でバスは発車する。中国では、満席でなくてもバスは走るんだ!

そして 高速道路。中国にもこんななめらかな道があるんだ! 
これこそがバスというものなのだ! きのうまでのはバスじゃない! 
さわやかな5月の風を受けて、市街地に。この10日間で、木々の緑は明らかに濃くなっている。


このホテルは 、何と快適なことだろうか。部屋には空調がきき、ボックスティシュがそなわっている! 風呂を浴びて、荷物を整理して、地下にある散髪屋できれいになる・・・・ あさってからの「激務」(?)に向かって、リカバリー体制に入らねば。
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