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デジタルビデオと行くシルクロード
8、天山を越える
さて 、ホータンなんて辺境の町にどんな飛行機がとぶのだろう。
そもそもホータン行きのカウンターがわかるだろうか。
欠航なんてことないだろうねえ。
大丈夫。天候はおだやかだし、朝一番のフライトだ。
写真1
累々と続く山並みの規模はロッキーの比ではない。

飛行機は ツボレフ である。これは、727のコピーのようで、非常に調子がよい。つまり、ジェットエンジンが後ろにあるので、前の方の座席では、ほとんど風切り音しか聞こえない。
機は、旋回してぐいぐい高度をあげてから、南西に機首をむける。多分、天山山脈を越えるに必要な高度をかせいでいるものとおもわれる。と思うまもなく下に白い天山山脈が。

写真2
ホータンに近づいて高度を下げるとオアシスの耕地が目に入ります。。
 

じつは 、先週、デンバーからサンフランまでのフライトで、ロッキーを越えたばかりだ。天山もロッキーとおなじようなもんだろう、とたかをくくっていたのがこれが大いに間違っていた。
どうせ地球上にあるのだから、「重力加速度など、物理定数は同じなのだから、自然の景観もそう大きくは違うまい」という論理がいけなかった。
天山山脈は、ロッキーよりはるかに大きく、険しい。とにかく、ピラミッドのような山が幾重にもつづいており、ロッキーやシエラネバダはそのスケールにおいて足元にも及ばない。
また、荒野もアメリカよりスケールが大きい。それになにしろ、道が見えない。アメリカではどんな荒野でも四駆が走った道がついており、またちょっとした町には滑走路があったりして、人気を感じさせる。


こういう ローカル便 だが、一応、英語のアナウンスがあるので助かる。
「もしなにかお気付きの点がありましたら、ご遠慮なく乗務員までお申しつけください。」と英語の常套句も言うではないか! なら、とにかくトイレをきれいにして欲しい。トイレを!

天山をすぎる と、タクラマカンだ。砂漠に入ると、急に下がかすんできて、良く見えなくなる。どうやら、砂ホコリだと思われる。そういう中で、例の砂丘のような構造が見えてくる。一つ一つの砂の山は飛行機から見てもかなりおおきいようだ
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