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南仏を鉄路で移動する 1

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南仏で国鉄に乗る

南仏は鉄道が発達しており、利用価値は大きい。 ただ、フランスの鉄道のシステムは、頭のいい人が考案したとみえて、かなり日本とは違っている。「地球の歩き方」では256ページ。

国鉄列車の種類
フランス国鉄の列車はいくつかの種類に分かれている。

TGV (テージェーベー)
専用線、在来線を走る高速列車。ロンドン行きのユーロスター、北方行きのタリスもこの仲間である。 在来線の上も走るが、スピードは出ない。

パリと南仏は多数の便で結ばれているが、一部南仏相互間の短い便もある。イタリアには行っていない。 TGVは全席指定で、満席の可能性は低くないで要注意。

TER(テーウーエル)
ローカル列車で地方の鉄道管理局(のような組織)が運営している。したがって、そのテリトリー内でしか走らない。

Grande Ligne (グランドリーニュ)
長距離列車で機関車がコラーユ型と呼ばれる客車を牽引します。地方都市間を結ぶ長距離便や夜行もありますが、相当時間がかかる。 割増料金がないので通勤列車としても利用されている。ニースまではイタリア国鉄の車両が乗り入れている。

夜行列車
ニースとパリの間には夜行列車が走っており、寝台車がある。ほかに、夜行としてヴェネチアとローマに向けて走っている。

指定席
通常、長距離列車(急行のイメージがある)は乗車券だけで乗れる。これらは指定席を取ることもできるが、予約は無料。 勝手に座っていて、その席の指定券を持った人が来たら席を譲る、というような仕組み。
南仏のすべての鉄道路線が載った地図。(クリックするとpdfが開く) TGVも、プロヴァンス鉄道も載っているが、駅はすべてではない。 薄茶色はバス路線。
Grande Ligne
TER
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列車時刻の調べ方

トマスクックの時刻表(冊子)を買う
われわれには本になった時刻表がいちばんわかりやすい。(現地の本屋ではみかけたことがありません)

国鉄のサイトから時刻表をダウンロードする
フランスの駅には折りたたんだ紙っぺらの時刻表(fiches des horaires)がたくさん置いてある。 国鉄サイトからこれをpdfで入手できるが、長距離列車の分はダウンロード不能。

http://www.ter-sncf.com/paca/ にアクセスしてTELECHARGEMENT FICHES HORAIRES をクリックする。

駅のオンライン端末を使う
オンラインの切符自販機は時刻検索機能がある。

国鉄のサイトの時刻検索機能を使う
http://www.sncf.comへ行って発駅、目的駅、時刻を入れて検索する。

オンライン時刻検索の実際

ポケットに入る折りたたみ時刻表

Region PACA というお役所が出している南仏交通案内冊子。現在、ウエブからの入手は不可。
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切符の買い方

国鉄の切符は billet とよばれ、たとえ短距離でも航空券と同じ大きさになる。 紛失しにくいがしまいにくい。

フランスの国鉄駅の窓口で買う
もっとも常識的な方法だが、窓口には長い列ができていて時間を浪費する。窓口ではクレジットカードも使える。

ヒント
「すぐに乗車する」「先の予約(あるいはその他)」「国際列車」など、駅によって窓口がわかれている場合がある。 またその分かれ方もまちまちですので、要注意。

大きな駅ほど長く待たされる。国際列車の場合など、整理券をとって1時間以上、ということも珍しくない。 「小さい駅ほど列は短い」「前日の夜など閑散時をねらう」などがアドバイスだ。

国鉄駅の自販機で買う
オフラインのローカル用と全国対応のオンラインなど何種類かの自販機がある。 一部の自販機ではコインを受け付けるが、紙幣を受け付けるものはないので不便。最近は、クレットカード専用の自販機が現れた。
日本のクレジットカードは、ICチップつきのもののみOK。

国鉄のサイトで購入する
http://www.sncf.com へ行って発駅、目的駅、時刻を入れて検索し、そのまま購入してしまう。 乗車券だけの購入も可能。

フランス国内なら無料配達されるが、日本へは郵送不可。

予約ができた時点で予約番号が出てくるので、これと支払いに使ったカードを持って駅に行き、切符と交換してもらう。

切符と交換するのはオンラインタイプの自販機でも可能。

プロモーション(割り引き)の切符の場合、「自分で印刷する」ことができる。 この場合、送られてくるpdfファイルを印刷したものが切符になる。

旅行代理店で購入する
手数料を払えば日本でも現地でも代理店から買える。

安く購入する
国鉄はさまざまなプロモーションをやっており、幹線路線の切符は安く購入できる。これについては、こまめにサイトで調べることです。

格安TGV専用のサイトはこちら。 学生パスの利用についてはケンくんのサイトが詳しい。

ニース駅の長距離切符売り場

新型の切符自販機は黄色

新型の黄色の刻印機

国鉄切符
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TGVについて

フランスの高速列車をTGVと呼ぶ。日本の新幹線と違い、車輪間隔が在来線と同じなのでどこでも走れるのが特徴。 高速で走るためにはやはり専用線が必要で、地中海に向けては2001年の夏にマルセーユまで伸びた。

【パリをバイパスするTGV】
パリからのTGVは、パリ・リヨン駅(正式駅名はPARIS GARE DE LYON)始発だが、 一部は北仏から来てシャルルドゴール空港駅(正式駅名はAEROPORT CDG 2 TGV)に止り、パリをバイパスする。

【TGVの優れている点】
車輪の間隔が在来線とおなじなので、そのまま在来線に乗り入れることができます。 アヴィニョンは、通常、郊外にあるTGV専用駅に発着するが、夜遅い便など、従来からの市内駅に止まる。 また、TGV専用線が来ないアルルに止まる便もある。

【TGVの使いにくさ】
TGVのハードウエア(車両や運行システム)はたいへん優れているが、乗客を快適に移動させる、という使いこなしの点では不出来だ。 まず、全席指定であること。これに切符窓口の長い行列を加味すると「速いTGVに乗って節約するはずの時間以上、行列に並んだ」 なんてことになりかねない。

車両の入り口のステップが高いのでホームからスーツケースを持ち上げるのが大変。 そうそう、座席が進行方向に向かって回転するなんていうのは日本だけでしょうか。

【TGVの専用線と専用駅】
TGV専用線はヴァランス、アヴィニョンとエクスの町をかすめるようにしてマルセーユに向けて建設された。 したがって、ヴァランス、アヴィニョンとエクスには高架の新駅ができた。両駅とも空港を思わせる作りになっている。
マルセーユのサンシャルル駅では在来線とTGVのホームはならんでいる。

アヴィニョンのTGV新駅
町の南の外れ、デュランス川の近くです。在来線の駅とはシャトルバスが結んでいる。

エクスのTGV新駅
エクスとマルセーユ空港を結ぶ道路の真上に作られており、空港とエクスをむすぶバスが止まる。 (それ以外のローカルバス、シャトルバスはない)


南仏のTGV専用線と従来線(幹線のみ)の位置関係(SNCFの紙のパンフレットから )

エクスTGV駅の電光掲示板。GDLというのは、(パリにある)リヨン駅の意味。

エクスTGV駅。通過する列車が見える。
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マルセーユ・サンシャルル駅の案内

マルセーユの「中央駅」はサン・シャルルと呼ばれる。

TGVとローカル列車
どちらも隣り合わせのホームからでるのでわかりやすい。

地下鉄
エスカレータで下に下りる。

空港バス
空港バスはバスターミナルではなくて駅から発着する。

エクスへの代行バス
マルセーユからエクスへの鉄道は長期間工事運休で、バスによる代行運転となっている。このバスは駅前を発着するそうです。(07年春現在)

タクシー
ホームより下の階から乗る。

バスターミナル
正面から外に出て右手。

切符売り場
ビュープラザのような部屋に入る。当日切符と明日以降の切符では並ぶ列が分かれている。

発車を待つTGV(サンシャルル駅は終着駅だ)
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切符を持たずに乗車したら…

フランス国鉄では切符を持たずに乗車すると高額の罰金(発行手数料)だ、ということはご存知の通り。 これは、時間がないときや自動販売機が壊れているとき、小銭がないときには非常なストレスになる。
さらにフランスでは「乗り越し清算」の制度がないので目的地までの切符を持って乗車することが原則。

切符を持っていなくて、車掌が来たときに自発的に申し出なかった場合
35ユーロ(まったく切符を所持していない場合)あるいは25ユーロ(有効な切符を持っていない場合)の割り増し料金を請求される。

自発的に申し出た場合
では、車掌に自発的に申し出たときのペナルティ(あるいは手数料)はどうなのでしょう。
SNCFの案内によると100キロ未満のときが4ユーロ、100キロ以上の時が10ユーロです。

田舎の無人駅にはいっさいの自販機がないことがある。

自販機のない駅から乗ったら ⇒ 車掌から切符を買う。

刻印機のない駅から乗ったら ⇒ 車掌にパンチしてもらう。
というのが当局の指示でである。

最後に一言
切符なしで乗車すると「罰金」となっています。 しかし、これは「車内発券手数料」と解釈することもできる。 旅行者にとって「時間は金なり」なので、列に並んでお目当ての列車に乗れないより飛び乗って検札員から手数料込みの切符を買うほうが 総合的に見て「安上がり」という判断もできる。

(なお、フランスでは<乗り越し車内清算>という概念がない)
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