閉じる

実録スト体験記

国境の町、ヴァンティミリアにイタリア国鉄の終着列車が入ったのが20時45分ころ。 対向列車との行き違いのため、サンレモの1つ前の駅で20分ちかく待たされました。このあたりは単線です。車内アナウンスはまったくなし。 15分くらい待ったところで、ホームでなにかアナウンスがありましたが、イタリア語なので分かりません。

さてさて、ヴァンティミリアでフランス国鉄の電車が待っているかどうか、です。 定刻では、15分くらい前に出ることになっているのですが、待っていてくれる可能性(期待)はゼロではありませんでした。 ちなみに、この終着の列車の乗客は10人もいないようでした。夜に普通列車を乗り継いで国境越えをする人は少ないのですね。 1時間まえにニース行きの直通ICが走っていますし。

たらたら徐行してヴァンティミリアの1番線に入ったのですが、フランス国鉄のホームには列車の影はありません。 (待ってくれてはいなかったようです)

待合室に入って電光掲示板を見ると、ニース方面行きの列車にはすべてSOPの文字があります。 これが「運休」を意味することはすでに学習済み。あらら。


駅員はおらず、窓口も閉まっているので警官に「どうして運休なの?」と聞いたら、「ストだ」とのこと。またやられてしまった。 (3年前にもイタリアからニースに帰るとき、モナコで足止めをくらった経験があります)

駅前にホテルがあるので、とりあえずごろごろ行ってみることにしました。そしたら、ガラス戸に「満室」と紙が張ってありました。 フロントの人にたずねたら、海がわにもう1軒、あるようでした。

しかし、この街の普通のホテルに泊まるのは、いかにも能がありません。 どうしようか、と同行者と話したのですが、タクシーでマントンに移動する案が浮上。 マントンは、きれいな街ですから、泊まるのに躊躇はありません。あるていどの土地勘もあります。 しかし、タクシーはいくらくらいかかるんだろうか。


駅前で客待ちしている運転手に聞くと、30ユーロだそうです。これ、思ったより安いですね。さっそくマントンにむけて走ってもらいました。 ほんの15分くらいで港のあたりについてしまいました。夜のマントンは照明がとても美しい。

運転手の話によると、マントンへは毎日のように来ているそうです。 最近は、SNCFもダイヤを上手に組んで、マントンで折り返してしまう列車がけっこうあります。 それやこれやでこの区間をタクシー利用する人が多いのかしら。運転手は良心的で、メーターぴったりのお金を払いました。 それは、予言どおり、30ユーロに端数がついた金額でした。運転手は、フランス語も話します。 まあ、国境付近で商売をするには、バイリンガルは必須でしょうね。

閉じる