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52c 【フランを作らなくっちゃ】 後編 
 「いちばん手っ取り早いのは、自分で銀行へ行って、もらってくることでしょう」といってくる。「ばっきゃろ! それをするくらいなら、わざわざお前に電話しないよ。何のために高い年会費を払っているのだとおもっている!」とは言わなかったが、とにかく拒否した。じゃ、ということで、メモ用紙の銀行の名前と電話番号、そして私のホテルの電話番号を伝える。 
 夜、ホテルに戻ってみると、当然メッセージが届いている。 フランス語でごちゃごちゃ書いてあるが、よくわからない。フロントのおにいさんに分かりやすいフランス語で解釈してもらう。 
 どうやら、「もしあなたが忘れたカードを取り戻したいなら、この番号に電話してください。」とパリのダイナーズの別の番号が書いてある。おい、おい、忘れたんじゃないよ! 機械が勝手に飲み込んでしまったのだよ。
   翌日、その番号に電話する。昨日とはちがった男が出てきて対応する。 「銀行と連絡がとれました。カードは、銀行がわたしどものところへ送ってくれます。それを私どもが破壊します。それから日本のダイナーズクラブに再発行の連絡をしておきます。」と言ってくる。そうだ。これは、わたしも考えていた、一番合理的な対処方法だ。
 これで、一件落着。でも、ニース空港でのカードでの換金のトラブルというのはこれで2件目になりましたね。

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 帰国して東京のダイナーズクラブに電話したら、いとも簡単に再発行してくれる事になりました。その場合、番号が変わってしまうのですね。

 

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