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24 移動編 


 モンテビデオでは、ルーカスにどの便でブエノスアイレスに入るか連絡しな いといけません。広場のキオスクで一番安いテレカを買って公衆電話で国際 電話(といっても目と鼻の先なんだけどなあ)にチャレンジします。しかし、何度やっても液晶表示には「つなげません」の文字が出てきます。 うーん、どうしたんだろう?
 幸い市心なので電話会社のオフィスがあります。そこで「何度やってもだめな んだけどー」と尋ねます。「おかしいわねえ。あっ、国際通話するときは○○ ペソ以上のカードじゃないとだめですよ」だって。うーん、あと数時間でこの 国を出るのに、高額のテレカを買うのはリスクが大きいなあ、と思案してしま います。
 そこで名案が。近くにあった高級ホテルに飛び込んで電話を借ります。すんな りOK。ルーカスの奥さんに「18時に着くブケブスで行くからね」と伝えます。 「ルーカスは今いないから、迎えに行けるかどうか確約できない。もしわた したちがいなかったから直接ホテルに行ってちょうだい」だそうです。ああ、 奥さんの英語は上手だ! 
 これだけ話して電話代が15米ドル。あらら、安くはないなあ。
 さて、中学校の地理で習ったとおりのヨーロッパ風の街、モンテビデオともお別 れ。時間に余裕を持ってタクシーでフェリーターミナルに向かいます。国境を船 で越えるというのも初めての経験です。
 モンテビデオからブエノスアイレスに行くフェリーはブケブスという名前です。 日本じゃ絶対つけない不思議な語呂です。しかも船内では「ブケブスの歌」とい うのが流れています。