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28 ブエノスアイレス! 


 子供たちはほとんど成人しています。そう、おじさんはお前達が生まれる前から、 そして赤ちゃんの時からパパのことを知っているんだぞ! なんせ、知りあった 当時のパパはお前達より若かったのだから! 子供たちは、オヤジの友達と称する 日本人のおじさんがやってきて、オヤジの少年時代の写真や自分の赤ちゃんの写真 をとりだすので、あっけにとられています。
 そのうち、彼がやおらボール箱をもってきます。これは、彼のタイムカプセル!  中からは私が送った数々の物品が。わたしたちは、おなじように相手から送られ てきたものを大切に保管していたんだ! おー、坊主頭で学生服を着ています ね。えっ、こんな写真まで送ったの? なんていうのも入っています。近くの 金物屋で買って送った箸もそのままとってあるではないですか! そう、中学 校の英語の先生と箸の使い方の英語の説明文をいっしょに作ったっけ。
 今回会っても、ぜんぜん始めて会う感じがしない。彼の英語はとても上手とは 言えないけど、ちっともコミュニケーションに不自由する感じがしない。それと、 リリアナがまるで自分の友だちのように気持を配ってくれて・・・  私のス ペイン語がつたなくても、ルーカスの英語がもどかしくても、それでも話が通 じるのです。ほんと、これって何なんだろう? って思ってしまします。
 私は、大みそかにヨドバシカメラで買った太陽電池で動く腕時計を渡します。 2日めからさっそく彼はそれを着けていました。
 ルーカスは、私にベルトをくれます。バックルは2頭の馬の頭。「ジュントと いって、これは2頭〔2人)が結ばれる、という意味なんですよ」と言い添え てくれます。

 楽しく宵が更けていきます・・・
 


奥さんと記念撮影