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56a 【予約番号 VBDLX2】 前編 
 9月の日曜日、8時すぎ、Palo Altoのなじみのモーテルをチェックアウトす る。
El Caminoをちょっと北上して、Page Millに折れ、I280フリーウエイに乗る。 Page Millというのは、ソフトの名前だとおもうかもしれないけど、結構大きな 通りの名前でもあるんですよ。

 木曜日、準備にほぼ2ヶ月かけた重要なイベントを終えた。みんなが「成功だ」 といってくれた。よかった。

 金曜日は、後始末に没頭した。これで業務は終了。あとはヴァカンスだ。 土曜日は、フランスであう日本の方のために、ヤオハンで日本の食料を調達。

 さて、日曜日の朝だから、フリーウエイは気持ちのよいくらいすいている。「鹿飛び出し注意」 の標識のあたりでは、この車で始めてクルーズコントロール(定速走行装置)を 入れる。仕事を終えたときの充実感と、きたるべきフランス旅行への期待がわい てくる。

 途中の展望休憩所で一息入れてカリフォルニアにしばしの別れを告げ、空港でレ ンタカーを返す。
チェックインカウンターで、「予約番号 VBDLX2」を告げる。いままでに何度も 何度も変更や確認を繰り返してきたので、このパスワードみたいなのを覚えてし まった。
発券には予想以上に手間取る。理由は、私のキップが「無料航空券」だからだ。 あせるが、「必ず行けるから心配するな」という。30分はかかったか。

 それから、500ドルをフランに替えて搭乗口に行くと、もう乗り始めている。 機体は757だ。
きょうの一番の心配事は「シカゴでの乗り継ぎ時間33分」である。サンフラン ーパリ直行便は満席。そのまえのシカゴ行き空席便は、4時間も前になる。だか ら、多少のリスクを覚悟で、この直前の接続便を選んだ。 つねによみがえるのが、3年前、サンフランを出るパリ行きが遅れて、ドゴール 空港でニース行きにすんでのところで乗り遅れ、ヴァカンスシーズンで満席が続 き、乗れるまでに8時間ほどロスった悪夢だ。

 
シカゴ着陸前のきれいな雲海
アヴィニョンに遅れてついたTGV。 ここでマルセーユ行きとモンプリエ行きに分割されます。

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