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【予約番号 VBDLX2】 後編 56b
 機長が「眼下にエッフェル塔が見える」という。私たち、真ん中の席なんだけ ど。  
 シャルルドゴールには、なんと30分も早着してしまう。例の丸いターミナルを 出て、TGV駅へバスに乗る。ちょうど発車する所だ。あのときは、ちょうど出た 直後だった。前回に懲りて、今回は荷物もハンドキャリしている周到さだ。 
 空港発10h05、アヴィニョン着13h55のTGVは、オレンジではなくブルーの新しい 方だ。これで、3時間アヴィニョンに浸ってから、17h00発のエクス行き高速バ スに乗って移動、というのが魂胆なのだ。 テレカを買ったり、電話で宿の予約をしたり、エクスのKさんに連絡していると もうすぐに発車時刻になってしまった。リヨンまでは空席があったのに、何と、 リヨンから先の方が満席になってしまう。意外だ。 
 列車は Valence までは定刻で走ったのだが、その後がゆっくりしている。結 局、30分も遅れてしまった。にゃろ。(ま、ストにあったとおもえばずいぶん ましだが。) 
 さて、駅では荷物を預けないと動きがとれない。手荷物扱い窓口で聞くと、「掲 示を見ろ」という。日本語、ハングル語をふくむ各国語で「ここは荷物一時預か り所ではない」と書いてある。じゃ、どこであずかってくれるの? と聞くと「知らん」という。
 駅構内を反対方向に行くと、沢山のコインロッカーが並んでいる。助かった、と おもって操作手順を読みながらコインを入れようとすると、おかしい。 ferme、 closed、 geschlossen と貼り紙がある。ええ? 全部だめなの? どう して? 
 仕方がないので、街に出て、とりあえず観光案内所まで歩く。そこで「荷物を預 かってくれる所はないか」とたずねると、「バスターミナルであずかってくれ る」という。また駅の方角にものどって、長距離バスターミナルビルのオフィス でやっと荷物と解放される。3時間のはずが、もう2時間すらない。 
 しかし、しかし、この無愛想なのがたまらなく南仏的だ。これがいやなら、来な けりゃいいのだ。 
 ちょっと街をあるいただけでもう時間。駆け足でバスターミナルにむかう。カウ ンターの荷物のおばさんは Depechez-vous! (急いで!)という。預けるときに 5時のバスだ、と告げておいたからだ。いわれた番線のバスに「これは高速経由 のエクス行きか?」と聞いたら、「高速経由はあっちのだ」といわれる。同時刻 に2本でるらしい。旅に出ると、時間は貴重だ。急いで、高速経由に乗り換え る。
そのバスは気持ちよく高速A7、A8を走り、そのうちに正面にサント・ヴィク トワールが見えてくる。やってきたぞ、エクサンプロヴァンス。
 

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