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15 リオ編 


 アルゼンチン航空1438便は、リオの後背地で大きく右ターンして海に向かって着 陸します。10日前とおなじ滑走路だけど、今度は快晴。時刻は19時をまわったと ころ。低い高度の太陽がまぶしい。これは、1月4日にイパネマの沖に沈んだとの同 じ太陽・・・ この10日間に、いろんなことがあった。
 さて、話しは10日前、つまり元旦に戻ります。期待と不安に満ちた1月1日。雨の中、 アメリカン航空の903便は着陸した。
 入国審査を済ませてホールへ出る。「えっ、乗客はどこへ行ったの?」というくらい ホールは空いている。「あら、リオって田舎なのね」というのが率直な印象。そして、 出迎えのHさんは見当たらない・・・ 「ヒコーキが1時間早着したのだから、待って いよう」と何の心配もなくターミナルの外のタクシー乗り場に出る。うっ、この蒸し 暑さは何だ! 
 左手から入ってくる車を1台ずつチェックしながらベンチで待つこと30分あまり。右 手から「○○さーん」と日本語で私を呼ぶ声が。Hさんとその両親が歩いてやってきた 。全員、お昼寝から出てきたばかりのような超カジュアルないで立ちである。もち ろん両親とは初対面ですが、Hさんとはなつかしい、と言うほどではありまえん。先日 、アメリカで会ったばかりですから。そう、そのときに今回のリオ行きを計画した のですから。
 駐車場ビルに車を入れて、インターナショナルのアライバルを探すのに手間取ったの だそうな。ええ、フライトは定刻到着なのでした。理由は簡単。ブラジルはサマータ イムを使っていたのでした。(だって、機内では何も言ってなかったよ)
 さて、500mほど歩いて駐車場に戻り、さあ、これからわたしはどこへ連れていか れるのでしょうか? 少なくともイパネマ海岸に行く様子はありませんでした。


リオ空港で待機するアメリカン機