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23 移動編 


 ポルトアレグレからモンテビデオへの搭乗は国際バスはなかなかエキサ イティングでした。なにせ、国際バスなんていうのに乗るのは初めてだ ったし。
 このバス、装備はいいのですが、快適ではないのです。というのは、ヒ コーキのように軽食と飲み物が配られ、途中のサービスエリアでは一切 下ろさないのです。これでは、夜行バスの楽しみがありません。
 それから、冷房責め。枕はあっても毛布がありません。長ズボン、長袖 は用意してきましたが、セーターはあずけた荷物の中。ブラジル(ドイ ツ?)のバスは、日本のバスのような調整可能な吹き出し口に加えて、 荷物だなの側面に出っぱなしの冷気口があります。この冷気を防ぐため に枕を詰め、帽子を詰め、ビニール袋を詰め、さらには後ろにあった業 務用のゴミ袋をヒザに当てます。ああ、それでも寒い。外は暖かそうな のになあ・・・
 バスが止まったり動いたりしています。どうやら国境のようです。その うちに電気がついて、乗務員が全員にパスポートを返します。深夜の1 時ころだったか・・・
 明るくなってパンパに散らばる農家のあいだを走りますが、ウルグアイは ブラジルと変わってまったくフラットな地形です。ブラジルの農家より裕 福そうですが、それでも走っている車は年代物ですね。
 バスを持っている朝の通勤客が多くなったらプンタデルエステにつきます。 こんな町、知らなかったのですが、有名な保養地のようですね。リゾートア パートが林立しており、カジノまであります。そう、不動産屋も多いこと。 でも、でも、海があったとしても、後背地があまりに もフラット。やっぱりモナコの方が・・・
 それからさらに2時間走って、なんとなく高速道路のような感じになって、 モンテビデオです。 モンテビデオのホドヴィアリア(おっと、ここからスペイン語だからもう ホドヴィアリアじゃないか)は感じがよかったです。2階はデパートになっ ています。
 さっそく案内所でブエノスアイレス行きのフェリーのダイヤを 訪ねます。そしたら「ブケブスならブケブスの切符売り場に行け」といわ れます。なんと、バスターミナルにフェリーの切符売り場があるのでした。 ここで、パスポートを見せて切符を購入。切符にはパスポート番号まで記 載されています。
 両替して、タクシーでセントロに向かいます。南米のパリを体験しなくっ ちゃ。うーん、ドングリだけど、私にゃ、やっぱりポルトガル語よりスペ イン語の方が通じるなあ。



モンテビデオは確かにヨーロッパを思わせます